アサギマダラという蝶を知っていますか?
アサギマダラ(浅葱斑)は鬼滅の刃・胡蝶しのぶの蝶のモチーフと言われています。
蝶としては珍しく、”渡りの蝶”で台湾へ飛来した個体もあるそうです。
しかも、毒があるという噂も。
小さな体でものすごいパワーを秘めているアサギマダラが気になります。
そこで、アサギマダラの
・名前の由来や生息地
・飛来地
・寿命や毒化
について調べてみました。
アサギマダラの名前の由来
アサギマダラです😊 pic.twitter.com/a0RaDxdY6D
— 果帆🏹🏹🎾 (@tHonoka149) September 18, 2023
アサギマダラの成虫の翅(はね)は、内側が白っぽく黒い翅脈が走っています。
緑がかった水色は「浅葱(あさぎ)色」と呼ばれ、名前の由来となっています。
内側の白っぽい部分は厳密に言うと半透明の水色で、鱗粉が少ない部分です。
翅の外側は前翅が黒、後翅は褐色でここにも半透明の水色の斑点が並んでいます。
翅を広げると10センチほどでアゲハ蝶と同じくらいの大きさです。
アサギマダラの生息地は?
日本全土から朝鮮半島、中国、台湾、ヒマラヤ山脈までの地域の標高の高い山地に多く生息しています。
沖縄や九州、四国と本州の南方でしか越冬できず九州以北で成虫が見られるのは5月から10月くらいまでです。
日本で見られる北限は
・5月~10月→東北~北海道くらいまで
・11月~春まで→九州くらいまで
となり、旅の中継地としては、大分県の姫島や鹿児島県の喜界島が有名です。
アサギマダラの寿命や毒化について
アサギマダラの寿命は羽化後4~5か月で、蝶としては長い方です。
その寿命の中で、約2,000キロを移動し、産卵します。
卵はキジョランなどの葉の裏にポツンと1~3個ほど産み付けます。
アサギマダラの幼虫の食草であるキジョランなどのガガイモ科の植物はアルカロイド系の毒をもっていて、アサギマダラの幼虫は成長しながらこの毒を体に貯めていきます。
外敵に食べられずに済むのは、この毒に守られているからです。
さいごに
旅をする蝶と言われ、春と秋に長距離移動しながら産卵するアサギマダラ。
アサギマダラが蜜を好んで吸うフジバカマは秋の七草のひとつで、キク科ヒヨドリバナ属の多年生植物です。工事などによって生息場所が少なくなり、野生のフジバカマは準絶滅危惧種に指定されているので、近年学校などで栽培する場所が増えているそうです。
近所の山でも目撃情報があり、私の家でも庭でフジバカマを栽培しています。
この秋、見つけてもらえるのを期待しつつ、アサギマダラが無事に旅を終えることを祈っています。
【関連】アサギマダラ2023飛来地渡りルートは?飛来距離や見れるピークについても
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