2024年の流行語大賞は何が選ばれるのでしょうか?毎年、社会や文化を反映する言葉が注目されますが、今年も話題となるフレーズが数多く登場しています。
流行語大賞は単なる言葉の選定ではなく、世相を反映したものとして、日本社会のトレンドや文化的な動きを読み解く指標となっています。
近年は特にSNSやメディアの発達で、短期間で一気に流行が拡大することも増え、言葉の流行がますます加速しています。
この記事では、流行語大賞の歴史や選考基準、2024年の注目候補についての予想をご紹介します。
流行語大賞2024発表いつ?
「流行語大賞(正式名称:ユーキャン新語・流行語大賞)」は、1984年(昭和59年)に創設され、毎年12月1日に発表されています。
ただし、その日が土曜または日曜に当たる場合は、翌平日に発表されます。
候補選出から決定までの流れとしては以下のようになります。
- 『現代用語の基礎知識』(自由国民社刊)の読者アンケート結果から編集部が30~50語を選出
- その中から「新語・流行語大賞選考委員会」がトップテンと年間大賞を決定
初期は新語部門と流行語部門に分かれていて、それぞれ金賞などの賞が贈られていましたが、1991年(平成3年)の第8回から年間大賞設置・1994年(平成6年)の第11回からは部門が統合され、まとめて選ばれる形式になりました。
流行語大賞2024大賞ランクイン予想
流行語大賞の選考には、いくつかの基準があります。
まず第一に、その年の社会的・文化的な影響が大きい出来事から生まれた言葉が強く評価されます。
例えば、政治的なスキャンダルや、国際的なスポーツイベント、自然災害などが話題になった場合、それに関連した言葉が選ばれることが多いです。
特に2024年は、オリンピックやパリで開催された各種国際大会が注目され、その影響を受けた流行語が出てくる可能性が高いです。
そこで、各分野でニュースで多く取り上げられ話題となったワードを候補として挙げてみました。
新NISA
「新NISA」が注目されているのは、2024年から開始された「新NISA」制度の改正が大きく注目されたためです。
この新制度では、つみたてNISAの年間投資枠が従来の3倍に拡大され、年間最大120万円までの非課税投資が可能になりました。
また、非課税保有期間が無期限化され、長期的な資産形成がより手軽になったこともポイントです。
特に若者や投資初心者にとって、低コストで安定運用が可能なインデックスファンドが人気となり、つみたてNISAを利用した資産運用が広がっています。
裏金議員
「裏金議員」がランクイン予想されるのは、この問題が大きな社会的関心を引いたためです。
自民党の一部議員が、政治資金の適切な報告を怠り、不正な形で資金を受け取っていた疑惑が浮上し、特に安倍派や二階派が関与しているとされています。
東京地検特捜部による強制捜査を経て、多数の議員が処分され、公認取消や除名に至った事態は大きなニュースとなりました。
2024年の衆議院選挙にも大きな影響が及ぶ中、この問題は社会全体に大きなインパクトを与え、「裏金議員」が流行語として広がる背景となっています。
能登半島地震
2024年1月1日、石川県能登地方でマグニチュード7.6の地震が発生し、石川県全域にわたって大きな被害が広がりました。
特に震度7を記録した地域では、住宅やインフラが大きく損壊し、多くの住民が避難を余儀なくされています。
この地震は新年早々に起きたことから、年始のニュースでも大々的に報じられ、社会の注目を集めました。
その後も集中豪雨の影響でさらに大きな被害を受け、本腰を入れた復旧が臨まれています。
SHOGUN 将軍
2024年、エンタメ分野で特に話題になったのが、ハリウッド制作のドラマ「SHOGUN 将軍」です。
この作品は日本の戦国時代を舞台にしており、エミー賞で18部門を受賞したという驚異的な記録を打ち立てました。
主演を務めた真田広之さんの演技や、日本の伝統文化が国際的に評価されたこともあり、日本国内外で大きな話題となりました。
「SHOGUN 将軍」は、ただの時代劇ではなく、日本文化を新たな視点で描き出した作品として多くの支持を集めています。ドラマの成功だけでなく、文化的な意義が大きい点が挙げられます。
早く観たいのでDisney+入会予定!真田さんだけじゃなく日本の女優陣の演技が気になります!
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地面師たち
「地面師たち」は、Netflixで配信されたドラマが話題になり、その言葉が注目されています。
このドラマは、実際に起きた事件を基にしたサスペンス作品で、土地の所有者になりすまして不正に利益を得る犯罪者「地面師」の物語を描いています。
日本国内でも非常に衝撃的な事件として記憶されている地面師を題材にしたこの作品は、視聴者からの支持も高く、特にX(旧Twitter)では、主人公のセリフがバズり、多くの投稿が見られました。
「もうええでしょ」はいろんなパターンがあって面白い!
トヨエツが怖すぎて、間髪入れずにアフタートーク見ちゃいました・・・
しかのこのこのここしたんたん
2024年、注目を集めたフレーズが「しかのこのこのここしたんたん」です。
これは、頭に鹿のような角が生えたキャラクター「のこたん」が登場するコメディー漫画から派生した言葉です。
この漫画は2024年にテレビアニメ化されて人気を博しました。
\ 原作はコチラ!! /
「しかのこのこのここしたんたん」は、特にTikTokで人気を博し、ダンスチャレンジとしても広がっています。
早口言葉のようなユーモラスな響きがウケており、Z世代の間で頻繁に使われるようになりました。
無課金おじさん
トルコの無課金おじさん、じゃあ普段どこに課金してるんだよと思ったら、めっちゃ猫に課金してた。 pic.twitter.com/Vw9alV3fVe
— お侍さん (@ZanEngineer) August 1, 2024
「無課金おじさん」という言葉は、特にゲーム業界やSNSで広く使われるようになったスラングです。
トルコの射撃選手ユスフ・ディケチが、パリオリンピックで見せた銀メダルの快挙を「無課金で戦うおじさん」に例えられたことから広まりました。
彼が耳栓だけで競技に挑む姿が大きなインパクトを与え、「無課金おじさん」というキャッチフレーズになりました。
この言葉は、特にオンラインゲームやスマホゲームで、課金せずに遊び続けるプレイヤーを指すスラングとしても使われており、2024年の流行語大賞の候補に挙げられるにふさわしい言葉です。
ゲーム業界における無課金プレイヤーの存在感が強まる中、この言葉はゲーム以外の分野でも広がりを見せています。
50-50(大谷翔平)
2024年10月1日~7日期間限定
— ららリロ☆@TOKYO (@INFINITY_FRDM) October 7, 2024
大谷翔平選手
「50本塁打-50盗塁」大偉業記念の特別看板🎉
下北沢駅構内
4メートルくらい(?)の巨大なド迫力看板‼️
ギリギリで見れてうれしー😀 pic.twitter.com/0ZyxviD3fr
そして、最有力候補として挙げられるのが「50-50」です。この言葉は、米大リーグ(MLB)のロサンゼルス・ドジャースに所属する大谷翔平選手が2024年に達成した「50-50(フィフティ・フィフティ)」という偉業に由来しています。
1シーズンで50本以上の本塁打と50盗塁を記録したというもので、MLB史上初の快挙です。
この記録は、日本のみならず世界中で大きな話題となり、「50-50」という言葉自体が、挑戦や成功の象徴として広がっています。
大谷翔平選手の活躍が日本中に与えた影響は計り知れず、2024年の流行語大賞の最有力候補として、多くの人が期待を寄せています。
流行語大賞2024ランクインするかも?Z世代の間で流行した言葉
また、若者文化も重要な選考ポイントです。
SNSやインターネットを駆使するZ世代から生まれる言葉や、TikTokやYouTubeでバズったフレーズが注目される傾向があります。
Z世代とは、1990年代後半から2010年代初頭に生まれた若者たちで、特にSNSやデジタルコンテンツを通じて新しいトレンドを作り出す傾向があります。
彼らが注目する言葉は、単なる流行語にとどまらず、社会全体に広がり、時に文化そのものを変える力を持っています。
2024年の流行語大賞候補としてZ世代が注目する言葉を見ていきたいと思います。
猫ミーム
「猫ミーム」とは、インターネットやSNSで拡散される猫の画像や動画をベースにしたコンテンツのことです。
特に2024年は、日常生活のシーンを猫が面白おかしく再現した短い動画が流行しました。
YouTubeやTikTokでは、この「猫ミーム」が爆発的に広がり、多くの人々が猫の表情や動きを元にしたパロディ動画を楽しんでいます。
猫のユニークな仕草や表情が見せる無邪気さや癒しが、ストレスの多い現代社会で多くの人々に共感を呼んでいるのです。
また、「猫ミーム」はZ世代に特に人気で、彼らはこのミームをSNSでシェアしたり、コメントし合うことでさらに拡散させています。
Bling-Bang-Bang-Born
「Bling-Bang-Bang-Born」は、ヒップホップユニットCreepy Nutsが手がけた楽曲で、アニメ『マッシュル-MASHLE-』第2期のオープニングテーマとして大ヒットしました。
この楽曲は、2024年に国内外で大きな話題を呼び、YouTubeでの再生回数が3億回を超えるなど、圧倒的な支持を受けています。
特にZ世代に刺さった理由は、キャッチーなメロディーとリズミカルな歌詞にあります。
「Bling-Bang-Bang-Born」の楽曲は、TikTokでも多くのユーザーがリミックスやダンス動画を投稿し、その影響力はさらに広がっています。
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BeReal.
「BeReal.(ビーリアル)」は、2020年にフランスで誕生したSNSアプリで、Z世代を中心に急速に広がっています。
このアプリの特徴は、他のSNSと異なり「ありのままの自分」を友達と共有することにあります。
特定の時間にアプリから通知が来て、その瞬間に自撮りと景色の写真を同時に撮影して投稿するという形式が、新鮮さとリアルさを追求するZ世代の心をつかんでいます。
2024年においても、この「BeReal.」の影響力は高まり続けており、SNS上での自己表現やプライベートな時間をシェアする新しいスタイルとして認知されています。
入れてみたけど・・・おばさんにはリアルタイム投稿の壁が厚かった・・・
おばさん構文
おじさん構文は有名やけど、おばさん構文ってのもあって、調べたらめちゃくちゃ既視感あったwwww
— ちゃんみお!!🎿❄️ (@Ling_tosite_GDB) September 28, 2024
おじさん構文と違って可愛さがある pic.twitter.com/Uw0nj4aXo3
「おばさん構文」とは、中高年の女性が送るメッセージに見られる特徴的な表現方法です。
絵文字や顔文字が多用され、感情が豊かに表現される点が目立ちます。
また、文が長く、感嘆符やキラキラの絵文字を多用するなどの傾向があります。これが若者たちには少し過剰に感じられ、面白がられて「おばさん構文」として呼ばれるようになりました。
この構文は、メッセージに温かみや優しさを込めて送られるものの、若い世代からは「少しやりすぎ」としてコミカルに捉えられ、SNS上で話題になりました。
おばさんには「おじさん構文」との違いがわからない・・・
流行語大賞2024年間大賞予想と歴代の傾向
流行語大賞2024年間大賞を歴代の傾向を元に予想しました。
流行語大賞2024年間大賞予想
2024年の流行語大賞の最有力候補として注目されているのが、大谷翔平選手がメジャーリーグで達成した「50-50」です。
「50-50」は、大谷選手の並外れたパフォーマンスを象徴する言葉で、スポーツ界全体に新たな基準を打ち立てたフレーズでもあります。
そのシンプルで印象的な響きから、SNSやメディアを通じて広まりました。
彼の世界的な知名度やこの記録のインパクトを考えると、「50-50」が2024年の流行語大賞の最有力候補として選ばれる可能性が高いです。
過去の傾向
過去の流行語大賞を振り返ってみると、スポーツ関連のワードが目立ちます。
2023年には2014年以来9年ぶりに日本シリーズに出場・優勝したタイガース岡田監督の「アレ(A.R.E)」が記憶に新しいですね。
これらを踏まえて、大谷選手の「50-50」が最有力と予想します。
2016 | 神ってる | 緒方孝市(広島東洋カープ監督)鈴木誠也(広島東洋カープ外野手) |
2017 | インスタ映え | CanCam it girl |
忖度 | ||
2018 | そだねー | ロコ・ソラーレ(平昌オリンピックカーリング女子日本代表) |
2019 | ONE TEAM | ラグビーワールドカップ2019 日本代表 |
2020 | 3密 | 小池百合子(第21代東京都知事) |
2021 | リアル二刀流/ショータイム | 大谷翔平(MLBロサンゼルス・エンゼルス選手) |
2022 | 村神様 | 村上宗隆(東京ヤクルトスワローズ内野手) |
2023 | アレ(A.R.E) | 岡田彰布(阪神タイガース監督) |
まとめ
2024年流行語大賞の候補とZ世代の流行語、年間大賞の予想までをまとめてご紹介しました。
流行語はその年の出来事やトレンドを反映し、私たちの日常やビジネスに多大な影響を与えることがあります。
今後は流行語大賞は単なる言葉の選定ではなく、時代の空気を映し出す鏡としての役割を果たしていると言えます。
2024年の流行語大賞発表は12月2日(予想)、結果が楽しみですね!
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