しし座流星群は、11月に見られる有名な流星群です。
過去には雨のように流星が降り注ぐ「流星雨」「流星嵐」となり、明るく速い流星が多く見られたことも。
直近では2001年、日本をはじめとする東アジアで1時間に1,000個を超える流星が確認できました。
次に流星雨になりそうなのは2034年ごろと言われていますが、2023年はどうなのでしょうか?
そこで2023年の極大や見頃はいつで何時ごろか、沖縄・関西・関東とそれぞれの観測おすすめポイント、天気がどう影響を及ぼすか調べてみました。
しし座流星群2023の極大と見える方角
しし座流星群は毎年11月6日ごろから11月30日ごろにかけて見られ、中でも11月18日に極大日を迎えます。
2023年しし座流星群極大日と時間
2023年の極大(ピーク)は11月18日、14時頃です。
昼間の14時はまだ流星を観測するには明るい時間帯ですが、まだチャンスはあります。
・18日4:00~日の出(6:20ごろ)
・18日夜から翌日(19日)未明
条件が良ければ極大時の1時間当たりの流星数は5くらいと言われています(出典:国立天文台)
【しし座流星群 ピーク】
— ウェザーニュース (@wni_jp) November 17, 2023
今日は #しし座流星群 が活動の極大を迎えます。
今夜遅く〜明日19日(日)明け方が観測のチャンスです。
ここ20年ほど活動が低調であることや、極大の時刻が日本では昼間になってしまうため、流星は見られても1時間に5個程度になりそうです。https://t.co/6xNqrAxg7S pic.twitter.com/0GqR60FbB9
ウェザーニューズの公式xで18日深夜~19日明け方太平洋岸を中心に見えるそうです。
1時間に5つ程度になりそうとのことですが、18日午前現在神奈川県海岸部はとても風が強くビュービュー音を立てていますので、観測される方は服装で体温調節してくださいね。
しし座流星群が見える方角
しし座は東からのぼりますが放射点を中心に全方角に流れるのでなるべく空の広い範囲を見渡せるようにしましょう。
放射点とは
流星群において、たくさんの流れ星が同じ点から飛び出しているように見える場所のことです。
流れ星たちは、空ではこの点から同じ方向に流れていくように見えます。
この特別な点を「放射点」または「ふくしゃてん」と呼びます。そして、この放射点がある星座の名前を使って、流星群の名前がつけられることがあります。
しし座流星群の母天体はテンペル・タットル彗星です。
放射点はしし座にあり、流星はしし座の首元にあたるγ星付近から発生しているように見えますが、そこから全方角へ流れます。
しし座を探すのに、スマホをかざすだけで星座の位置がわかるアプリもお勧めですよ。
おすすめアプリは「星空ナビ」
星空ナビというアプリで東の空をかざし、「しし座」を見つけることができます。

利用するには
「あの空なあに?」の画面の「連動」をタップすると、空に向かってかざすだけでそこにある星座が確認できますよ。
「星空ナビ」だけなく、他にもスマホをかざすだけで星座がわかるアプリがありますので使いやすそうなものをあらかじめチェックしておくと良いでしょう。

スマホばっかり見てると、目が暗さに慣れるのに時間がかかるから星座の場所を確認出来たら、あとはあまり画面を見ないようにしましょう!
天気の影響について
天空ショーを楽しめるかどうかはお天気が大きく影響します。
各所の雨雲の動きや星空指数を調べられるサイトをご紹介します。
沖縄でのしし座流星群観測
【雨雲】
見頃である時期の雨雲の様子は、windyの雨雲レーダーを再生すると確認できます。
カーソルを下の日時に合わせてみてくださいね。
・18日4:00~日の出(6:20ごろ)
・18日夜から翌日(19日)未明
【星空指数】
沖縄の星空指数はこちらで確認できます。
ピークを過ぎても11月下旬までは観察できますので諦めずに北東を探してみましょう!
おすすめの観測スポット
・辺戸岬
沖縄県最北端にあるこの場所は、海に面していて視界が開けているので、天体観測に適しています。
・やんばる学びの森アスレチック広場
沖縄本島で一番標高が高い公園です。野鳥観察や珍しい花の観察もできるのでナイトウォークもお勧め。
・石垣島バンナ公園
なかでもおすすめは360°星が見渡せる「星空展望台」です。駐車場も近く、市街地の夜景を見渡すこともできますよ。
関東でのしし座流星群観測
【雨雲】
見頃である時期の雨雲の様子は、windyの雨雲レーダーを再生すると確認できます。
カーソルを下の日時に合わせてみてくださいね。
・18日4:00~日の出(6:20ごろ)
・18日夜から翌日(19日)未明
【星空指数】
関東の星空指数はこちらで確認できます。
県ごとに確認することもできますよ!
ピークを過ぎても11月下旬までは観察できますので諦めずに北東を探してみましょう!
おすすめの観測スポット
・県立ぐんま天文台
屋外モニュメント(ストーンサークル)内で見上げる星空は古代へのタイムスリップ感があり、非日常を味わえます。
・三本松園地
湯ノ湖と中禅寺湖の中間に位置する「三本松園地」では、一年を通してキレイな星空を眺めることができます。
・堂平天文台星と緑の創造センター
標高876mの堂平山頂にあり、標高が高いため夏季でも涼しく冬季は冷え込みます。暖かい服装で星空観望を楽しみましょう!
・大観山展望台
富士山や箱根が一望できる絶景ポイント。時期的に夕方は混む可能性があるため早目に行かれることをお勧めします。
関西でのしし座流星群観測
【雨雲】
見頃である時期の雨雲の様子は、windyの雨雲レーダーを再生すると確認できます。
カーソルを下の日時に合わせてみてくださいね。
・18日4:00~日の出(6:20ごろ)
・18日夜から翌日(19日)未明
【星空指数】
関西の星空指数はこちらで確認できます。
県ごとに確認することもできますよ!
ピークを過ぎても11月下旬までは観察できますので諦めずに北東を探してみましょう!
おすすめの観測スポット
・蔵王ダム
滋賀県屈指の星空観察スポットで、ダムの水面が鏡のように反射して星が光り輝く光景が楽しめます。
・大台ヶ原ビジターセンター駐車場
大台ヶ原ハイキングコースは三重県ですが、駐車場は奈良県。天の川まできれいに見えます。公衆トイレあり。
・西はりま天文台
兵庫県の大撫山(おおなでさん)に開設されている公開天文台。街の明かりがほとんど届かないため、星空観察にぴったりです。
まとめ
きんと冷えた空気の中で見る流れ星はとてもきれいですが、暖かくして体調崩されないように気を付けてくださいね!それではまとめです。
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