この記事では台風9号たまごの発生状況を追っています。
※台風11号・ハイクイが8月28日に発生しました。
※台風12号・キロギーが8月30日に発生しました。
台風が日本に近づいてくると、レジャーだけでなく、交通機関の乱れにより通勤にも影響が出てしまいます。
沿岸地域では高波や暴風が心配ですし、地震が続いた後に暴風雨が直撃すると土砂崩れの危険性も。
台風の進路や現在地を把握することは、災害対策や安全確保のため必要不可欠です。
それには台風になる前段階の「台風のたまご」の発生状況をいち早くキャッチすることが被害を最小限に食い止める上でとても重要となってきます。
そこで今回は、
・米軍合同台風警報センター(Joint Typhoon Warning Center)
・欧州中期予報センター(ECMWF)
・Windy
・気象庁
などの各国シミュレーションデータの情報源を活用して、最新の台風情報や今後の日本の天気について調査していきます。
※「台風のたまご」とは
台風が発生する前に起こる小さな低気圧のことであり、それが成長して台風となります。
台風のたまごの発生や成長は、気象学の専門家が観測や予測を通じて監視しています。
気象庁による台風9号の現在地と進路予想
気象庁によると9月1日現在
・台風9号と台風11号、台風12号が発生しています。
日本の気象庁は「台風」になってから情報が提供されるので、「台風のたまご」を確認するツールとしては一般的に米軍や欧州のほうが優先して見られています。
気象庁が発表している天気図などの台風情報は私たちにとって一番身近なものです。
通常は3時間おきの発表ですが台風が日本に300km以内に接近しているときは1時間おきの発表となります。


台風11号 2日先島諸島へ
強い台風11号はあす(2日)から3日朝にかけて宮古・石垣島の南海上を西寄りに進む見込みです。あすの宮古島・八重山地方は次第に風雨が強まるでしょう。台風は中心付近に猛烈な風を伴っている可能性があります。そのため、予報円の北側を進む場合には八重山地方を中心に大荒れとなる恐れがあり警戒が必要です。本州付近は高気圧に覆われる見込みで、あすも近畿から東北南部ではよく晴れて残暑が厳しいでしょう。その他の西日本や北日本は雲が多く日本海側でにわか雨がありますが、昼過ぎからは次第に回復に向かうでしょう。[2023-09-01 17:50:56 更新]
https://www.bioweather.net/typhoon/typhoons.phpより引用
台風9号たまご米軍(JTWC)による現在地・強さ・進路予想
31/1800Z→現地時間31日18:00(日本時間1日3:00)現在
・台風9号と台風11号、台風12号が発生しています。
米軍合同台風警報センター(Joint Typhoon Warning Center)は、アメリカ合衆国国防総省の機関であり、アジア太平洋地域の台風情報を世界一早く提供しています。
JTWCが発表する台風情報は、一般の人々も利用できます。
情報は通常6時間ごとに更新されますが、注意点として、時刻表記が協定世界時(Z)であり、日本時間に直すには9時間を加える必要があります。

図の見方は
・黄色の円(LOW)→24時間以内に台風になる可能性が低い
・オレンジ色の円(MIDIUM)→台風になる可能性は高いが24時間以上かかる
・赤色の円(HIGH)→24時間以内に台風になる可能性が高い
・水色の円(SUB TORPICAL)→台風と熱帯低気圧の間
・赤矢印→熱帯低気圧または台風
・赤矢印“STY09W SAOLA”は台風9号サオラ―です。
・赤矢印“TY10W HAIKUI”は気象庁では台風11号ハイクイと発表されています。
・赤矢印“TS11W KIROGI”は気象庁では台風12号と発表されています。
【備考】台風番号に関する注意点
日本の気象庁がカウントする「台風●号」、とJTWC(米軍)がカウントする「●W」の「●(数字)」に時々ずれが生じる場合があります。
その理由は気象庁とJTWC(米軍)が独自の基準で台風の発生を認定しているためです。
一方が台風を認定しても、もう一方が認定しない場合があり、その結果、両者の台風番号が異なるという事態が起こることがあります。
各国の台風情報を比べるときには、台風の国際番号(台風のアジア名)や中心位置などを確認し、台風を取り違えないように気を付けなければなりません。
当ブログでは日本の気象庁の基準に合わせた記載をしています。
熱帯低気圧や台風の表記は「アルファベット+数字+東西+アルファベットの名前」となります。
例えば先日、温帯低気圧に変わった台風7号ランは「TS(台風)07(号)W(西)LAN(名前)」と表記されていました。
先頭のアルファベットの部分は、JTWCの基準(最大風速)によって変化します。
▼基準は以下の通りです。
TD 温帯性低気圧・熱帯低気圧(最大風速11m/s以上)
TS 台風(最大風速17m/s=34ノット以上)
TY 強い台風(最大風速32m/s以上)
STY スーパー台風(最大風速67m/s以上)
※風速とノットの変換は気象庁https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/kansanhyo.htmlに表が載っています

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台風9号たまご欧州中期予報センター(ECMWF)による現在地・強さ・進路予想
2023年9月1日6:00時点、台風9号・11号・台風12号が発生しています。
欧州中期予報センターは、10日間の予想天気図を確認できます。
一般のアクセスも可能で、世界一の数値予報精度と言われています。


画像は東アジア地域で、見えている渦は台風9号・マリアナ諸島沖にある「L」は台風11号で、地図の右端にある「L」が台風12号です。
色の濃さと渦(「L」という低気圧)で視覚的に台風を確認することができます。
日本では17m/s以上の風速がある熱帯低気圧は台風と認定されるので、カラーバー(上の画像)の黄緑より右側の色がついていれば注意が必要です。

台風9号たまごのWindyによる現在地・強さ・進路予想
Windy(ウインディ)は、米軍やヨーロッパの情報を基に世界中のリアルタイムの気象データや台風の現在地を提供するチェコ発の人気のウェブサービスです。
雨、風、温度など天気に関するあらゆる情報が見られます。
①風の向き、強さ
②雨の様子
③海水温
熱帯から亜熱帯海域の暖かい海上(海面水温が26.5℃以上)で、台風が発生するといわれています。
現時点でかなり台風が発生しやすい状況と言えます。

9月1日6:00の風の様子です。
台風9号サオラ―は台湾の南の海を通過し、中国大陸へ向かっています。
次のハリケーントラッカーで進路を見てみましょう。
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windyハリケーントラッカーで見た雨雲の動きと進路予想
台風の進路状況をみるには、Windyの画面右側のアイコンにある「風車のマーク」をクリックすると、現時点で現れている台風の進路予想が見られます。


複数ある場合は、画面左のリストから見たい台風や熱帯低気圧の名前をクリックすると切り替えができます。

こちらはハリケーントラッカーで見た台風9号の動きです。
ハリケーントラッカーによると、台湾の南側を通り、明日には中国大陸へ上陸するルートとなっています。

気象庁による本日の天気予報
9月1日3:00発表、気象庁による天気図です。
台風9号サオラ―、台風11号ハイクイ、台風12号キロギーが相次いで発生しています。

きょうは北と西で天気が崩れるでしょう。北海道は前線が通過するため、雨や雷雨で、激しく降る所もありそうです。中国地方や四国、九州は湿った空気の影響で曇りや雨、台風11号が近づく沖縄は雨で、風が強まるでしょう。一方、東北から近畿にかけては大体晴れて、9月とは思えないような暑さが続きそうです。場所によっては最高気温が38度くらいまで上がるでしょう。
https://tenki.jp/guide/chart/より引用
気象庁では雨の強さにも以下の様な基準を設けています。
天気予報のニュースを聞く際にお役立てください。
やや強い雨 | 10~20㎜未満 | ザーザーと降る雨。 長く降り続く場合は注意が必要。 |
強い雨 | 20~30㎜未満 | 土砂降り。 側溝や下水が溢れ、小規模のがけ崩れの心配も。 |
激しい雨 | 30~50㎜未満 | バケツをひっくり返したような雨。 道路が川になり災害発生の恐れあり。 |
非常に激しい雨 | 50~80㎜未満 | 外出困難な滝のような雨。 災害が発生する危険性が高く、警戒が必要。 |
猛烈な雨 | 80㎜以上 | 圧迫感があり息苦しく恐怖を感じる雨。都市機能がマヒし、大規模災害発生の恐れが極めて高くなり、厳重な警戒が必要。 |
飛行機・新幹線のリアルタイム運行状況
リアルタイムの運行状況は以下のリンクからご確認ください。
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まとめ
8月24日台風9号サオラ―が発生し、その後台風10号、11号、12号と相次いで発生しました。
これから続々台風が発生すると思われますので、豪雨や台風に備えた対策をしっかり講じましょう。
なお、様々な気象情報を使って簡単に台風予測をすることが可能です。
参考にしたサイトをまとめましたのでご活用いただければ幸いです。
JTWC(米軍合同台風警報センター)https://www.metoc.navy.mil/jtwc/jtwc.html
ヨーロッパ中期予報センター(ECMWF) http://www.ecmwf.int/
Windy https://www.windy.com/
気象庁 http://www.jma.go.jp/jp/typh/
tenki.jp https://tenki.jp/guide/chart/
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