2024年の夏競馬シーズンが間もなくスタートします。
このシーズンは、他の季節とは異なる独特の楽しさがあります。
開放感あふれる真っ青な空と青々とした緑の景色の中、走る馬たちを見ているだけで爽快な気持ちになりますが特に、新たなスター馬が誕生する2歳馬のデビュー戦や、炎天下対策として導入された新しいレーススケジュールなど、見どころが満載です。
この記事では、夏競馬の開催日程や注目レース、楽しみ方について詳しく解説します。
夏競馬2024いつからいつまで&どこ?
2024年の夏競馬は6月29日から9月1日まで開催されます。
開催競馬場は函館、札幌、新潟、福島、中京、小倉です。
これらの競馬場は避暑地としても知られており、夏の暑さから馬を守るために適しています。
特に、札幌や函館の競馬場は、他の地域に比べて気温が低く、馬の体力を保つのに有利な環境です。
夏競馬は、G1レースが一度も開催されないため、他のシーズンに比べて盛り上がりに欠けると言われることもあります。
でも、その分、若い馬や新しいジョッキーのデビューが見られる貴重な期間でもあります。
2歳馬の新馬戦が多く組まれるため、新しいスターが誕生する可能性が高く、競馬ファンにとっては見逃せないシーズンです。
夏競馬2024時間変更と対象競馬場
2024年から、新潟競馬場の夏競馬で時間変更が行われます。
炎天下のピークを避けるため、11:30から15:00までレースが一時中止されます。
その後、15:10頃からレースが再開され、最終の12Rは18:30頃に行われます。
新潟のレーススケジュールはどうなるの?
このような時間スケジュールの調整により、最も暑い時間帯を避けてレースを行うことを避け、馬と騎手の体力を保護するために導入されました。
夏競馬2024番組と注目レース
夏競馬の番組は以下のリンクから確認できます。
また、注目レースを表にまとめました。
夏競馬2024番組一覧
夏競馬注目レース(重賞)
注目レースは以下のとおりです。
日付 | レース名 | グレード | 競馬場 |
---|---|---|---|
6月30日(日) | ラジオNIKKEI賞 テレビ西日本賞北九州記念 | G3 | 福島競馬場 小倉競馬場 |
7月7日(日) | 七夕賞 プロキオンステークス | G3 | 福島競馬場 小倉競馬場 |
7月13日(土) | 函館2歳ステークス | G3 | 函館競馬場 |
7月14日(日) | 函館記念 | G3 | 函館競馬場 |
7月21日(日) | 中京記念 | G3 | 中京競馬場 |
7月27日(土) | 新潟ジャンプステークス | J・G3 | 新潟競馬場 |
7月28日(日) | アイビスサマーダッシュ 北海道新聞杯クイーンステークス | G3 | 新潟競馬場 札幌競馬場 |
8月4日(日) | レパードステークス エルムステークス | G3 | 新潟競馬場 札幌競馬場 |
8月11日(日) | 関屋記念 小倉記念 | G3 | 新潟競馬場 中京競馬場 |
8月18日(日) | CBC賞 札幌記念 | G3 G2 | 中京競馬場 札幌競馬場 |
8月24日(土) | 小倉サマージャンプ | J・G3 | 中京競馬場 |
8月25日(日) | 新潟2歳ステークス キーンランドカップ | G3 | 新潟競馬場 札幌競馬場 |
8月31日(土) | 札幌2歳ステークス | G3 | 札幌競馬場 |
夏競馬の中で特に注目のレースは以下の3つです。
札幌記念 (G2)
8月18日(日)に札幌競馬場で開催されるこのレースは、夏競馬期間中唯一のG2レースです。
札幌記念は、G1レースで活躍する実力馬や、秋の主要レースに向けて調整を進める馬たちが多数出走するため、見逃せません。
アイビスサマーダッシュ (G3)
7月28日(日)に新潟競馬場で行われます。
直線1,000メートルという新潟にしかないコースは通称「千直(せんちょく)」と呼ばれています。特にスピードが重視されるため、スプリント能力に優れた馬たちの白熱した戦いが期待されます。
函館2歳ステークス (G3)
7月13日(土)に函館競馬場で開催されるこのレースは、2歳馬のデビュー戦として非常に注目されています。
このレースで好成績を収めた馬は、将来のG1レースでの活躍が期待されることが多く、競馬ファンにとって新たなスター馬を発見する絶好の機会となります。
夏競馬が荒れる理由
馬券の結果が不確定になる主な理由は、トップクラスの馬が休養期に入るシーズンであるため、本命となる馬が限られてくるからです。
加えて、開催される重賞レースの多くがハンデ戦であることも影響しています。
ハンデ戦では、未だ大きな勝利を収めていない馬には軽い斤量(騎手の体重+重り)が、重賞を勝っているような実力馬には重い斤量が課されるため、レースの結果が不安定になりがちで「荒れやすい」という理由の一つにもなっています。
2歳馬がデビューする夏以降、古馬となる3歳以上の中で「3歳馬」が一番軽いハンデ=斤量となります
夏競馬2024で活躍する馬とジョッキー
夏競馬で注目したい、競走馬とジョッキーについてまとめました。
2歳馬
夏競馬は、2歳馬がデビューするシーズンとして特に注目されています。
この期間中、多くの2歳馬が初めてのレースに挑戦し、未来のスター馬が誕生する場となります。
2024年の夏競馬も例外ではなく、数々の2歳馬が競馬ファンの期待を一身に受けてデビューすることでしょう。
- 函館2歳ステークス(G3)
- 新潟2歳ステークス(G3)
で馬券内に入った2歳馬は今後注目です。
ローカルホース
夏の競馬シーズンには、特定の競馬場やその時期に限って特別に活躍するいわゆるローカルホースが現れます。
これらのローカルホースに注目することで、馬券の的中率を上げることができます。
ローカルホースが登場する背景には、トップクラスの馬が休息を取っていることも影響していますが、それだけではありません。
一つには、馬が現地で滞在し、運搬なしでレースに臨むことが可能な場合があります。
サラブレッドには移動がストレスとなる馬がおり、そのストレスがない環境ではより良いパフォーマンスを発揮しやすいのです。
また、競馬場の形状が主要な4競馬場(京都、阪神、東京、中山)と異なり、ほとんど坂がなく平坦で走りやすいこともあります。
坂が苦手な馬にとって、夏の競馬開催の競馬場は理想的な場所となるのです。
「夏は牝馬(メス)」という言葉も良く聞きますが、根拠はないそうです!
サマージョッキーシリーズ
夏の競馬シーズンは、中央競馬にとってあまり目立たない期間ですが、この時期を盛り上げるために特別なイベントが用意されています。
その一つが、サマースプリントシリーズ、サマーマイルシリーズ、そしてサマー2000シリーズの3つのシリーズです。これらはそれぞれ異なる距離での王者を決定する競走として開催されます。
- サマースプリントシリーズ ➡ 夏に行われる1,000~1,200メートルの短距離での6つの重賞レースで、獲得したポイントの合計で競われます。
- サマーマイルシリーズ ➡ 5つのマイル級の重賞レースで、同様に獲得ポイントで争います。
- サマー2000シリーズ ➡ 2,000メートルの5つの重賞でのポイント合計で競われます。
それぞれのシリーズで最もポイントを獲得した馬の陣営には、5,000万円のボーナスが贈られることになっています。
2023年のサマージョッキーシリーズでは、松山弘平騎手が31ポイントを獲得し、トップに立ちました。
松山弘平騎手は、対象期間中に1着が2回、2着が1回という安定した成績を収め、見事にシリーズチャンピオンの座を獲得しました。
また、川田将雅騎手も注目の一人です。
2023年のサマージョッキーシリーズでは28ポイントを獲得し、2位にランクインしました。
プログノーシスなどの主要な馬に騎乗し、安定した成績を残しています。
さらに、西村淳也騎手も注目です。
2023年のシリーズで27ポイントを獲得し、3位にランクインしました。
メイショウシンタケに騎乗し、安定した成績を収めた西村騎手は、今後の活躍が期待される若手騎手の一人です。
他にも、団野大成騎手や松岡正海騎手も注目の存在です。
団野騎手はジャスパークローネに騎乗し、25ポイントを獲得して4位にランクイン。
松岡騎手はウイングレイテストに騎乗し、22ポイントで5位にランクインしました。
まとめ
夏競馬についてまとめました。
- 2024年の夏競馬開催期間:6月29日から9月1日まで
- 開催競馬場:函館、札幌、新潟、福島、中京、小倉
- 時間変更:新潟で午前は11:30ごろまで・午後は15:10ごろ~18:30ごろまで
- 重賞:G1レースは行われない・ほとんどG3でG2は札幌記念のみ
夏は2歳馬のデビューや、避暑地ならではの豊かな自然環境や観光も一緒に楽しめます。
他のシーズンとは異なる魅力がある夏競馬、ぜひチェックしてみてくださいね。
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