2023年8月6日、第105回全国高校野球選手権記念大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の開会式で俳優の山崎育三郎さんが大会歌「栄冠は君に輝く」を斉唱しました。
SNSのタイムラインでは「うますぎる」「泣いた」であふれていました。
なぜ山崎育三郎さんが大会歌を歌うことになったのでしょうか?
そこで、山崎育三郎さんが出演していた朝ドラ「エール」との関係性やネットでの感想をまとめました。
山崎育三郎さんが大会歌を歌うことになったのはなぜ?
2023年の甲子園開会式で山崎育三郎さんが「栄冠は君に輝く」を歌うことになった理由は以下の通りです。
・大会歌を作曲した古関裕而氏(1909~89)が野球殿堂入りしたことをたたえるため
・古関裕而さんをモデルとして描いた朝ドラ「エール(2020年)」に歌手・佐藤久志(伊藤久男がモデル)役として出演していたため
山崎育三郎さんが甲子園球場で「栄冠は君に輝く」を歌うのは、2021年の無観客開催につづき2回目となります。
朝ドラ「エール」で演じた「久志」と甲子園との関係
窪田正孝さんが演じる主人公「古山裕一」は、軍からの要請で作った曲が若者を戦地に追いやったという罪悪感に苛まれ戦後、音楽が作れなくなってしまいました。
でも、被爆地から壊れずに掘り出された「長崎の鐘」という曲を作ったことで、また音楽を作ろうという情熱が戻ったのです。
一方、久志(山崎育三郎さん)もまた戦争によって歌が歌えなくなってしまいます。
久志は「福島三羽ガラス」として鉄男(演:中村蒼さん・モデルは野村敏夫さん)が作詞し、裕一が作曲した曲を歌って活躍していました。
戦争に突入し、「露営の歌」「暁に祈る」などの戦時歌謡を歌っていた久志は戦後、戦犯扱いされてしまいます。
音楽を始めるのを応援し楽しみにしてくれていたお父さんが世間から叩かれて精神的に追い詰められ苦しめてしまう結果になりました。
さらに、自分が歌った戦争の曲がたくさんの人を戦地に送り出したという罪悪感から歌えなくなってしまったのです。
博打と酒浸りの日々でボロボロになってしまった久志は、裕一や鉄男から何度も助けられて甲子園のマウンドで裕一が作曲した「栄冠は君に輝く」を歌い、復活します。
戦争によって苦しみの中にいた人々が立ち上がり、未来へ向いていこうとする姿。
青空の下、裕一と二人きりの甲子園球場スタンドでアカペラで歌う久志・山崎育三郎さんの歌声は多くの人々の涙を誘いました。
コロナ禍での中止、無観客開催(2021年にも山崎さんはアカペラで歌唱していますが)を経て、
有観客・参加校全員の入場行進・声出しの応援などフルスペック開催となった2023年の甲子園球場で山崎育三郎さんの声が作品からの流れとリンクし、また感動の涙を呼びました。
通常は1コーラスのみですが、アカペラでの1番からの吹奏楽との共演という構成は素晴らしかったですね!
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ネットの感想まとめ
ソロでアカペラであのクオリティはさすがでしたね!
吹奏楽や関西合唱連盟の合唱との共演も、コロナ禍では考えられなかったので感慨深いです。
「すべての高校球児への応援歌として、心を込めて歌いたいと思います」という山崎さんの思いは、高校球児だけでなく、見ている・聞いている人たちすべてに伝わったと思います。
古関裕而さんにもこの光景を見せてあげたいという書き込みもありました。
「再生」「復活」という意味でも、今日の久志=山崎さんの斉唱は胸に来るものがありました。
高校野球の集大成、このために努力してきた高校球児や見守って支えてこられた関係者のみなさま、コロナ禍を経て様々な思いが去来する観客すべての胸を打つシーンでしたね。
さいごに
2023年、第105回全国高校野球選手権記念大会の大会歌「栄冠は君に輝く」と山崎育三郎さんとの関係性やネットでの感想をまとめてご紹介しました。
これから高校球児たちの熱闘が始まります。
長い道のりを乗り越え、ここまできた選手の皆さんの健闘を祈ります!
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